JOURNAL

2026
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03
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24
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『睡眠』のことを話す夜【Femcare Event Vol.6レポート】

「エシカル×サステナブル×ヴィーガン」をコンセプトにするセレクトショップ「style table for ethical gifts」と、月経カップから始まる生理用品ブランド「murmo(マーモ)」が共同で開催する「Femcare Event」。フェムケアやセルフラブなど、多様なテーマを取り上げてきた本イベントの第6回に「わたしとねむり研究所」がゲストとして参加しました。今回のテーマは、「わたしとねむり研究所」のコンセプトでもある、女性のからだや健康と切り離すことのできない『睡眠』 です。「今のねむりに満足できているか」「眠れない背景には、どんな要因があるのか」。そんな小さな“疑問”をきっかけに、自身の生活リズムや心身の変化を見つめ直す機会となった、今回の参加型トークイベント。この記事では、当日の様子をレポートします。

生理期間の不快を軽減する。新しい選択肢・月経カップ

イベントはまず、主催者お二人の取り組み紹介から始まりました。「style table for ethical gifts」渋谷ヒカリエShinQs店・植田 千尋(うえだ ちひろ)さんは、「サステナブル」をテーマに掲げる同ブランドの理念に共感し、店舗運営に取り組んできました。

「数年前までは月経カップの存在すら知らなかった」と語る植田さんですが、店舗スタッフの紹介をきっかけに、生理用品ブランド「murmo(マーモ)」の月経カップと出会い、自らも使用。その快適さを実感したことから、店舗での取り扱いを開始しました。

さらに、「良いプロダクトや考え方を共有できる場を継続的につくりたい」というmurmo 代表・高島 華子(たかしま はなこ)さんの想いにも共感し、渋谷店独自のフェムケア施策やイベントをスタートさせたそうです。

murmoが展開するのは、日本製・医療用シリコーンの月経カップ。最大12時間装着できるため生理用品の交換回数や持ち歩きのストックを減らせる、繰り返し使えることによる環境負荷の低減ができるといったメリットがあります。

また、「月経カップは、運動や温泉・サウナといったアクティブなシーンに加え、就寝時にも使用できるため、生理期間中の女性の負担を軽減するポテンシャルがある」と高島さん。

ユーザーからも「夜間漏れへの不安が軽減された」「横漏れ、後ろ漏れしにくくなった」などの声が寄せられており、睡眠時の不安を和らげるツールとしての側面も紹介されました。

「今のねむりで大丈夫?」睡眠満足度と影響要因を見える化するワークショップ

月経カップの紹介に続いて、話題は本イベントのテーマ「睡眠」へと移ります。

冒頭、パラマウントベッド株式会社で睡眠改善インストラクターを務める岩井 文(いわい あや)が投げかけたのは「今のねむりに満足できていない方、いらっしゃいますか?」という問い。これに対し、会場からは多くの手が挙がりました。

そこで参加者に配布されたのが、「わたしとねむり研究所」が独自に作成した“睡眠を客観視するワークシート”です。参加者たちはまず、「量・質・リズム」のカテゴリから自身のねむりを評価。さらに直近1週間の生活を振り返りながら、睡眠に影響していそうな習慣・行動にチェックを付けていきます。

その結果、「満足できていないカテゴリ(量・質・リズム)」と「影響が表れやすい要素(心・脳・身体・行動)」が可視化され、自身の睡眠タイプを客観的に把握することができました。

ワークシート完成後は、睡眠改善インストラクター・岩井によって、睡眠タイプごとの不調の傾向と改善のためのヒントがいくつか紹介されました。

イベント関係者のひとりは、「満足できていないカテゴリ:リズム × 表れやすい要素:脳」という結果に。就寝や起床のタイミングが一定になりにくく、「寝たい時間に眠れない」「朝起きるのがつらい」といった悩みが生じやすいタイプの方です。

「こういったタイプは、光や音など物理的な刺激を適切にコントロールすることが有効です。就寝前は光をできるだけ遮断し、朝はカーテンを開けて日光を浴びる──こうしたメリハリが、睡眠リズムを整えるきっかけになります」と岩井は語ります。

参加者はヒントを参考に生活習慣を振り返ったり、睡眠にまつわる“あるある”をグループで共有したりしながら、和やかな雰囲気のもとワークショップを終えました。

睡眠を起点に自分をいたわる。今日から実践できるヒントを紹介

ワークショップをきっかけに、自身のねむりと向き合った参加者たち。イベント後半では、睡眠にまつわるリアルな悩みや疑問を全体でシェアしながら、「より良い睡眠のために、今日からできる工夫」を一緒に探っていきました。

なかでも関心が集まった相談のひとつが、体調の変化にともなう睡眠不調のお悩みです。具体的には、「自律神経の乱れの影響からか、十分な睡眠をとっても眠気が続くのが不安」「就寝前にほてりや寝苦しさを感じる」といった声が寄せられました。

こうした悩みに対し、「わたしとねむり研究所」の大槻 朋子(おおつき ともこ)は「自律神経やホルモンバランスが睡眠に影響する可能性はありますが、要因はさまざまで、個人差もあります。そのなかで睡眠リズムは、“自分で整えられる生体リズムのひとつ”。この特性を活かして体調を見直せるかもしれません」と語ります。

たとえば、起床時間を一定に保ち、そこから一日の行動を組み立ててみる。こうした生活を一定期間続け、体調の変化を振り返ることで、自分に合った睡眠時間や生活リズムが少しずつ見えてくるはずと伝えました。

また、寝る前に緊張感を感じやすい場合は、香りや軽いストレッチ、深呼吸などを取り入れ、交感神経の高ぶりをゆるやかに整えていくことが、一つのアプローチになると補足しました。

さらに、「睡眠リズム」にまつわる疑問を抱える参加者も少なくありませんでした。たとえば、「早起きが習慣化している一方で、予定によって就寝が遅くなる日もある。そんな日は翌朝も同じ時間に起きるべきか、睡眠量を優先すべきか悩む」という相談も。

これに対し、岩井は「起床時刻は、できるだけ固定することが理想です」と回答。睡眠が不足した日の夜は早めに就寝する、日中に短い休息を取り入れるなど、起床リズムを保ったまま調整する方が、体内リズムを崩しにくいとアドバイスを送りました。

その後も、就寝前の食事やカフェインとの付き合い方、入浴と睡眠の関係、寝付きをよくするための生活習慣など、参加者からはさまざまな質問が寄せられ「Femcare Event Vol.6― 『睡眠』のことを話す夜」は大盛況のうちに終了しました。

不規則な生活習慣や環境の変化、月経周期やホルモンバランスの揺らぎにともなう睡眠不調——。今回のイベントを通じて、ねむりに対して悩みや不安を抱えている方が少なくないことがあらためて実感されました。

一方で、自身の睡眠事情を周りに共有するなかで「悩んでいるのは自分だけではない」「不調を軽減するためにできることがある」と気づき、安心した表情を見せる参加者の姿も見受けられました。

睡眠習慣を振り返ることは、体の小さなサインに気づき、自分をいたわることにもつながります。今回のイベントをきっかけに、“睡眠を起点とするセルフケア”に取り組む人が増えることを、私たちは願っています。

<登壇者>

・植田 千尋氏
style table for ethical gifts 渋谷ヒカリエShinQs店 オーナー
https://blog.shinqs.jp/sp/shop/?scd=000179

・高島 華子氏
株式会社murmur代表
https://murmo.jp/

@ourmurmo

・大槻朋子
パラマウントベッド株式会社経営企画本部VCグループ マネージャー

・岩井 文
パラマウントベッド株式会社 経営企画本部VCグループ 睡眠改善インストラクター

生理期間の不快を軽減する。新しい選択肢・月経カップ

イベントはまず、主催者お二人の取り組み紹介から始まりました。「style table for ethical gifts」渋谷ヒカリエShinQs店・植田 千尋(うえだ ちひろ)さんは、「サステナブル」をテーマに掲げる同ブランドの理念に共感し、店舗運営に取り組んできました。

「数年前までは月経カップの存在すら知らなかった」と語る植田さんですが、店舗スタッフの紹介をきっかけに、生理用品ブランド「murmo(マーモ)」の月経カップと出会い、自らも使用。その快適さを実感したことから、店舗での取り扱いを開始しました。

さらに、「良いプロダクトや考え方を共有できる場を継続的につくりたい」というmurmo 代表・高島 華子(たかしま はなこ)さんの想いにも共感し、渋谷店独自のフェムケア施策やイベントをスタートさせたそうです。

murmoが展開するのは、日本製・医療用シリコーンの月経カップ。最大12時間装着できるため生理用品の交換回数や持ち歩きのストックを減らせる、繰り返し使えることによる環境負荷の低減ができるといったメリットがあります。

また、「月経カップは、運動や温泉・サウナといったアクティブなシーンに加え、就寝時にも使用できるため、生理期間中の女性の負担を軽減するポテンシャルがある」と高島さん。

ユーザーからも「夜間漏れへの不安が軽減された」「横漏れ、後ろ漏れしにくくなった」などの声が寄せられており、睡眠時の不安を和らげるツールとしての側面も紹介されました。

「今のねむりで大丈夫?」睡眠満足度と影響要因を見える化するワークショップ

月経カップの紹介に続いて、話題は本イベントのテーマ「睡眠」へと移ります。

冒頭、パラマウントベッド株式会社で睡眠改善インストラクターを務める岩井 文(いわい あや)が投げかけたのは「今のねむりに満足できていない方、いらっしゃいますか?」という問い。これに対し、会場からは多くの手が挙がりました。

そこで参加者に配布されたのが、「わたしとねむり研究所」が独自に作成した“睡眠を客観視するワークシート”です。参加者たちはまず、「量・質・リズム」のカテゴリから自身のねむりを評価。さらに直近1週間の生活を振り返りながら、睡眠に影響していそうな習慣・行動にチェックを付けていきます。

その結果、「満足できていないカテゴリ(量・質・リズム)」と「影響が表れやすい要素(心・脳・身体・行動)」が可視化され、自身の睡眠タイプを客観的に把握することができました。

ワークシート完成後は、睡眠改善インストラクター・岩井によって、睡眠タイプごとの不調の傾向と改善のためのヒントがいくつか紹介されました。

イベント関係者のひとりは、「満足できていないカテゴリ:リズム × 表れやすい要素:脳」という結果に。就寝や起床のタイミングが一定になりにくく、「寝たい時間に眠れない」「朝起きるのがつらい」といった悩みが生じやすいタイプの方です。

「こういったタイプは、光や音など物理的な刺激を適切にコントロールすることが有効です。就寝前は光をできるだけ遮断し、朝はカーテンを開けて日光を浴びる──こうしたメリハリが、睡眠リズムを整えるきっかけになります」と岩井は語ります。

参加者はヒントを参考に生活習慣を振り返ったり、睡眠にまつわる“あるある”をグループで共有したりしながら、和やかな雰囲気のもとワークショップを終えました。

睡眠を起点に自分をいたわる。今日から実践できるヒントを紹介

ワークショップをきっかけに、自身のねむりと向き合った参加者たち。イベント後半では、睡眠にまつわるリアルな悩みや疑問を全体でシェアしながら、「より良い睡眠のために、今日からできる工夫」を一緒に探っていきました。

なかでも関心が集まった相談のひとつが、体調の変化にともなう睡眠不調のお悩みです。具体的には、「自律神経の乱れの影響からか、十分な睡眠をとっても眠気が続くのが不安」「就寝前にほてりや寝苦しさを感じる」といった声が寄せられました。

こうした悩みに対し、「わたしとねむり研究所」の大槻 朋子(おおつき ともこ)は「自律神経やホルモンバランスが睡眠に影響する可能性はありますが、要因はさまざまで、個人差もあります。そのなかで睡眠リズムは、“自分で整えられる生体リズムのひとつ”。この特性を活かして体調を見直せるかもしれません」と語ります。

たとえば、起床時間を一定に保ち、そこから一日の行動を組み立ててみる。こうした生活を一定期間続け、体調の変化を振り返ることで、自分に合った睡眠時間や生活リズムが少しずつ見えてくるはずと伝えました。

また、寝る前に緊張感を感じやすい場合は、香りや軽いストレッチ、深呼吸などを取り入れ、交感神経の高ぶりをゆるやかに整えていくことが、一つのアプローチになると補足しました。

さらに、「睡眠リズム」にまつわる疑問を抱える参加者も少なくありませんでした。たとえば、「早起きが習慣化している一方で、予定によって就寝が遅くなる日もある。そんな日は翌朝も同じ時間に起きるべきか、睡眠量を優先すべきか悩む」という相談も。

これに対し、岩井は「起床時刻は、できるだけ固定することが理想です」と回答。睡眠が不足した日の夜は早めに就寝する、日中に短い休息を取り入れるなど、起床リズムを保ったまま調整する方が、体内リズムを崩しにくいとアドバイスを送りました。

その後も、就寝前の食事やカフェインとの付き合い方、入浴と睡眠の関係、寝付きをよくするための生活習慣など、参加者からはさまざまな質問が寄せられ「Femcare Event Vol.6― 『睡眠』のことを話す夜」は大盛況のうちに終了しました。

不規則な生活習慣や環境の変化、月経周期やホルモンバランスの揺らぎにともなう睡眠不調——。今回のイベントを通じて、ねむりに対して悩みや不安を抱えている方が少なくないことがあらためて実感されました。

一方で、自身の睡眠事情を周りに共有するなかで「悩んでいるのは自分だけではない」「不調を軽減するためにできることがある」と気づき、安心した表情を見せる参加者の姿も見受けられました。

睡眠習慣を振り返ることは、体の小さなサインに気づき、自分をいたわることにもつながります。今回のイベントをきっかけに、“睡眠を起点とするセルフケア”に取り組む人が増えることを、私たちは願っています。

<登壇者>

・植田 千尋氏
style table for ethical gifts 渋谷ヒカリエShinQs店 オーナー
https://blog.shinqs.jp/sp/shop/?scd=000179

・高島 華子氏
株式会社murmur代表
https://murmo.jp/

@ourmurmo

・大槻朋子
パラマウントベッド株式会社経営企画本部VCグループ マネージャー

・岩井 文
パラマウントベッド株式会社 経営企画本部VCグループ 睡眠改善インストラクター

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